白線の上を走りたい

おじさんローディーのロードバイク散財記録

ヘッドパーツまわりのメンテナンス

今回はヘッドパーツとその周辺部のメンテナンスを取り上げる。
ヘッドパーツとは、ヘッドチューブ内の上下にセットし、フロントフォークをフレームに連結するパーツである。
メンテナンス対象となるここで挙げた「ヘッドパーツまわり」とは、主にヘッドパーツ・コラム・フロントフォーク・ヘッドチューブを指す。

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遡ること数週間前、、、前々から気になっていたコラムの飛び出しを見つめ「どげんかせんといかん...」と思い立ち、近場のサイクルショップでコラムカット料金を聞いたところ、正確な値段は失念したが、たしか4,500円前後になるとのことであった。
諸々のパーツの取外し・取付けの工賃も含むのでその価格になるとのことだが、「た、高いなぁ...」というのが率直な感想であった。

こうなったら自分でカットするか?と考えてネットで情報収集してみると、考えることは皆同じようで自分でトライしている方も少なくなかったが、失敗事例も散見されたし、工具もそれなりの出費になるようで、たった一回の作業に対する投資とリスクが見合わない気がしてイマイチ踏み切れなかった。
そんな折、ふらっと立ち寄ったロードバイク大型専門店(自分の愛機を購入したお店)でコラムカット料を尋ねると、フォークの状態(自分で解体することを意味する)で持ち込めば800円とのことで、「これだ!」と瞬時に心は決まった。

そんなこんなで、以下がコラムカット前後の写真である。

f:id:manayuzu34:20180331075132j:plain👆コラムカット前 : ステムから飛び出した赤いスペーサー部分(20mm)のコラムをカットしたい。

 

f:id:manayuzu34:20180331075159j:plain👆コラムカット後 : ショップでカットしてもらい、コラムの飛び出しがなくなりスッキリ気分爽快である。

本記事はこのような背景があり、今回グリスの入れ替え等自分に課したミッションはないのだが、ショップでコラムカットしてもらうため数週間前に実施したフロントフォークの取外し及びヘッドパーツまわりのメンテナンスについて、やめときゃいいのに記憶が新しいうちに再度作業を実施しその手順をまとめることで、次回メンテナンス時に備えるという趣旨のものである。

 

 

購入アイテム

以降に、今回の作業に関連して追加購入したグッズについて、説明を添えながら列挙していく。(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)

f:id:manayuzu34:20180331075245j:plainコラムカット

  • ¥864 (工賃)

ロードバイク大型専門店のコラムカット工賃で、当方アポなしで持ち込んだが朝一で空いていたせいか作業時間は20分程度、仕上がりも上々でキレイにカットされている印象である。
近場にある別のショップでの工賃(車体からの取外し・取付け作業込み)と比較すると4,000円近い開きがあり、自らフォークをばらす手間はあったものの、この差額を浮かせたという意味での満足度は非常に高い。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331075406j:plainTOPEAK(トピーク) ライドケース(iPhone 5/5S用)セット ブラック

  • ¥4,428 (定価税込み)

iPhone5/5S/SE対応のスマホホルダーであり、同梱されているアダプターの付替えにより「トップキャップ部への取付け」「ハンドルやステムへの取付け」のいずれかが選択できる。
ライド中のがたつきに関しては特に気になったことはなく、アルミ製でそこそこ高級感もあり、なによりiPhoneを取外した時の見た目がスタイリッシュで所有欲を満たしてくれる。
本製品の購入以前、、、いくつかのホルダーを試しては納得がいかず次のアイテムを物色するという「スマホホルダー沼」に危うくハマりかけたが、現在はこれに落ち着いている。
iPhoneに専用カバーを取付ける必要があるため、普段使いのカバーと区別して使い分ける場合は、ライドの度に付け替える手間があるのが唯一の難点か。。。

 

 

SK11 ヘックスローブレンチセット 7本組 SLT07S

SK11 ヘックスローブレンチセット 7本組 SLT07S

 
  •  ¥1,172

六角星型のトルクスボルト(T25)が使われているステム用に購入したトルクスレンチである。

 

 

  •  ¥1,566

六角星型のトルクスボルト対応のトルクレンチ用ビットソケットである。

※ ちなみに、「トルクスレンチ」「トルクレンチ」は非常に紛らわしいが全く別物である。
トルクスは六角星型のねじ頭の規格で、ヘックスローブとも呼ばれ、その形状に適合するレンチがトルクスレンチである。
トルクレンチは、所定トルクでねじを締め付けるためのレンチ、締め付けられたトルクを測定するためのレンチ、これらの総称である。

※ ちなみに、水野美紀」「水野真紀」「坂井真紀」「酒井美紀は非常に紛らわしいが全く別物である。

水野美紀は、踊る大捜査線の柏木雪乃役でその知名度を上げる、、、また知る人ぞ知る若かりし頃の出演作品に、社会現象を巻き起こした大人気格闘ゲームストリートファイターII春麗」のコスプレをして必殺技スピニングバードキックを繰り出すというTVCMがあるが、当時このポーズをとったとき、股を大きく開いたので、ものすごく痛かったと後日語っている。

水野真紀は、パナソニック電工のCM「初代きれいなおねえさん」としてブレイクし、スチュワーデス刑事として敏腕を奮う凛凛とした女優である。

坂井真紀は、三井のリハウスCMにおける4代目リハウスガールに抜擢(歴代の有名どころでは初代の宮沢りえをはじめ、一色紗英池脇千鶴蒼井優夏帆川口春奈等がいる)、、、また佐野史郎演じる冬彦さんが強烈なインパクトを残したドラマ「ずっとあなたが好きだった」にも出演しているが、彼女に関しては今にも泣き出しそうな表情を浮かべ「絶対きれいになってやる」と洗面所で顔を洗うCMが一番記憶に残っている。

酒井美紀は「白線流し」に出演した。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331075659j:plainAP 3/8DR ロングヘックスビットソケット 5mm L120

  • ¥400 (店頭購入)

トルクレンチ用の長いヘックスビットソケットである。
愛機のフロントキャリパーブレーキ脱着時に、通常のビット長だと届かないため購入した。

 

 

Bazooka(バズーカ) アルミヘッドスペーサー レッド 1-1/8 10mm

Bazooka(バズーカ) アルミヘッドスペーサー レッド 1-1/8 10mm

 
  • ¥240

簡単にドレスアップ出来るアイテムのひとつ、コラムスペーサーである。
当方、パーツカラーは赤色にこだわっている。

 

 

作業対象となるヘッドパーツまわり

当方所有のロードバイクPINARELLO ROKH (2017年モデル)」完成車のヘッドパーツまわりを作業対象とする。
但しヘッドキャップについては、ピナレロ純正パーツではなく、TOPEAKのライドケース付属のキャップマウント(写真中央)に付け替えている。(左がピナレロ純正品、右がバーエンドキャップだと思って買ったらヘッドキャップだったもの...)👇

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ヘッドパーツと周辺パーツ

ヘッドパーツはヘッドセットとも呼ばれるようで、、冒頭で触れた通りフレームとフロントフォークを連結する役目を果たしているが、どれをヘッドパーツと言っているのかがイマイチ分かりにくいため、以降にヘッドパーツとついでにその周辺部のパーツ写真を簡単な解説と共に列挙する。

f:id:manayuzu34:20180331075842j:plain👆まずヘッドパーツだが、主にはトップキャップ・ダストカバー・上部ベアリング・下部ベアリングにて構成されている。

 

f:id:manayuzu34:20180331075906j:plain👆ステムは、フロントフォーク上端(コラム)とハンドルバー中央をつないでいるパイプ状の部品である。
当方のステムは、完成車についてきたものでスペック表を確認すると「MOst Tiger アルミ」というものらしい。(固定ボルトはトルクスボルト)

 

f:id:manayuzu34:20180331075942j:plain👆コラム・フロントフォークは一体構造で、当方のものはカーボン製になる。(数週間前に20mmのコラムカット実施)

 

f:id:manayuzu34:20180331080006j:plain👆ヘッドチューブは、フレームの一部でコラム(フロントフォーク)を貫通させ取り付ける部位になる。

 

f:id:manayuzu34:20180331080036j:plain👆フロントキャリパーブレーキは、デュアルピボット式の前輪ブレーキである。(105コンポのBR-5800)

 

 

準備品

① 5mmアーレンキー
② ラチェットレンチ
③ 5mmロングヘックスビット
④ T25トルクスレンチ
⑤ パーツクリーナー、ウエス
⑥ ピンセット
⑦ グリス (デュラグリス)
⑧ ツボ押し棒 (←超重要アイテム)

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必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

⑨ デジタルトルクレンチ (SDT3-060)
⑩ トルクレンチ用T25トルクスビットソケット

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ヘッドパーツまわりのメンテナンス手順

 

f:id:manayuzu34:20180331080226j:plain👆【フロントホイール取外し】
作業性を考慮し、フロントホイールを取外す。

 

 

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f:id:manayuzu34:20180331084746j:plain👆【ヘッドキャップ取外し】
5mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向に回してヘッドキャップ(この場合は、TOPEAKライドケース付属のキャップマウント)を取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331084835j:plainf:id:manayuzu34:20180331084817j:plain👆【フロントキャリパーブレーキ取外し】
5mmアーレンキー(この場合は、ラチェットレンチ+5mmロングヘックスビット)を使用し、写真矢印方向に回してフロントキャリパーブレーキを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331084912j:plainf:id:manayuzu34:20180331084919j:plainf:id:manayuzu34:20180331085017j:plain👆【ステム取外し】
T25トルクスレンチを使用し、写真矢印方向に回して取付けボルトを緩め(2箇所)、ステムを引き抜く。

⚠️ この時、フロントフォークが落ちる可能性があるため、手でフォークを支えながら作業する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085042j:plainf:id:manayuzu34:20180331085052j:plain👆【フロントフォーク取外し】
ヘッドチューブ下からフロントフォークを引き抜く。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085123j:plainf:id:manayuzu34:20180331085135j:plainf:id:manayuzu34:20180331085255j:plainf:id:manayuzu34:20180331085307j:plainf:id:manayuzu34:20180331085319j:plainf:id:manayuzu34:20180331085326j:plain👆【上部ベアリング等取外し】
コラムスペーサー、ダストカバー、ダストシール、コンプレッションリング、上部ベアリングの順で取外す。

 

 

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👆【下部ベアリング取外し】
下部ベアリングを取外す。

⚠️ パーツは取付け順序が分かるように並べておく。👇

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f:id:manayuzu34:20180331085459j:plain👆【ツボ押し棒セット】
ハンドルがぶら下がった状態なので、ケーブル類にストレスが掛かるため、ツボ押し棒を使用しハンドル部を支える。

 

 

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パーツクリーナー・ウエスを使用し、取外したパーツ及びヘッドチューブ内を洗浄する。

上部ベアリング・下部ベアリングもシールを取外して分解可能だが、 めんどくせぇので 今回は省略する。

 

 

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下部ベアリング部をグリスアップした後、下部ベアリングをセットしたコラムをヘッドチューブに挿入する。

 

 

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各部をグリスアップしながら、上部ベアリング、コンプレッションリング、ダストシール、ダストカバー、コラムスペーサーの順で取付ける。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090057j:plain👆【ステム仮止め】
T25トルクスレンチを使用し、ステムを仮止めする。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090129j:plain👆【トップキャップ取付け】
5mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向へ回してトップキャップを取付ける。

[締め付けトルク : 1-2N•m]

⚠️ 締め付け過ぎるとハンドルが動き辛くなるので注意。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090153j:plainf:id:manayuzu34:20180331090203j:plain👆【ステム本締め】
T25トルクスレンチ(この場合は、デジタルトルクレンチ+T25トルクスビット)を使用し、写真矢印方向へ回してステムを取付ける。

[締め付けトルク : 1-2N•m]

⚠️ 取付け時はハンドルのセンター出しをする必要あり。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090242j:plainf:id:manayuzu34:20180331090251j:plain👆【フロントキャリパーブレーキ取付け】

取付けボルトをグリスアップした後、5mmアーレンキー(この場合は、デジタルトルクレンチ+5mmロングヘックスビット)を使用し、写真矢印方向に回してフロントキャリパーブレーキを取付ける。

⚠️ ブレーキのセンター出しをする必要あり。

 

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、現時点でのAmazon等での販売価格を購入価格として計算している)
尚、前回までに計上したグッズについては、今回の散財合計額には含んでいない。

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

今回の散財合計額 : ¥9,037
前回までの散財額 : ¥43,818

トータル散財額 : ¥52,855

五万を超えましたか。。。

 

次回は、SPDペダル内部のグリスアップを取り上げる。