白線の上を走りたい

おじさんローディーのロードバイク散財記録

SPDペダル内部のグリスアップ

今回は、SPDペダル内部のグリスアップを取り上げる。

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当方、一番はじめのビンディングペダルSPDペダルで、その後一旦SPDペダルを経た後、今現在はSPDペダルに落ち着いている。
・・・まぁ要するにSPDペダルしか経験したことがないわけであるが、具体的なSPDペダル遍歴はこうである。👇

ロードバイク歴一年未満のヒヨっ子であるが、ビンディングペダルに移行する前のフラットペダルも含めると、僅か一年足らずの間に4つもペダルを変えているという、かなり痛いペダリストなのではないだろうか。
それでも自分の中では、このペダル変更には下記の確固たる理由がある。

  • ①→②の理由 : 停車時のペダル向きが安定せず、片面ゆえ走り出し時のステップインがまごつくことがありストレスを感じたため、数回使用して両面ペダルへの買い替えを決意した。
  • ②→③の理由 : 片面から両面ペダルへの変更により、クリートキャッチ率アップの効果に感激し、特にこれといった不満はなかったが、メンテナンスを試みようとして破壊し、買い替えを余儀なくされた。

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👆上から①→②→③

黎明期のフラットペダルからビンディングペダルへの移行時は、SPD-SLとSPDのどちらにするか悩み、やはりライド先で歩き回ることを考慮するとSPD-SLは不向きだろうということでSPDをチョイスしたものの、、、リアルな実態としては「ほぼ歩かねー」である。。。

よく言われるのが、構造的にSPDは点で踏むからパワーが逃げる、それに対しSPD-SLは面で踏むから高いパワー伝達が出来るという情報があり、正直SPD-SLへの興味もあるが「所詮くたびれたおじさんの週末ポタリングに必要か?」と自問すると、やはり両面ペダルのSPDで「伝達効率云々よりもストップアンドゴー時のストレスが少ない方がよくね?」ということになる。

両面という意味ではスピードプレイ等にも大変興味があるが、極めて金銭的な理由から大きな壁を感じている。

 

  • ¥21,980 

 

 

購入アイテム

以降に、今回の作業に関連して購入したグッズについて、説明を添えながら列挙していく。(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)

 

シマノ 片面SPDペダル PD-A520 シルバー EPDA520

シマノ 片面SPDペダル PD-A520 シルバー EPDA520

 
  •  ¥4,290

当方が初めて購入したビンディングペダルで、片面仕様のSPDペダルである。
後述する手順において、今回のメンテナンス対象となるペダルである。

 

 

SHIMANO(シマノ) 両面SPDペダル PD-M520 シルバー EPDM520S

SHIMANO(シマノ) 両面SPDペダル PD-M520 シルバー EPDM520S

 
  •  ¥3,381

片面SPDからの買い替えで導入した両面仕様のSPDペダルである。
慣れてしまうと感動が薄れるが、使用し始めた頃はノールック状態でステップイン出来る喜びに、ライド中何度も「いいねぇ〜」と呟いた記憶がある。
その便利さと引き換えに、無骨で若干野暮ったいシルエットは愛嬌か。

 

 

SHIMANO(シマノ) PD-M9000 PD-M9000

SHIMANO(シマノ) PD-M9000 PD-M9000

 
  •  ¥10,586

現在この両面ペダルPD-M9000を使っているが、先の両面ペダルPD-M520と比較すると、価格差があるため当然なのかも知れないが、軽量化はさることながら鈍感な当方でもその精度の良さが体感できるし、見た目もスタイリッシュ(👈重要ポイント)になり、XTRグレードの肩書きが所有欲を満たしてくれる素晴らしい製品だと感じている。
マウンテンバイクにはめっきり疎いが、「XTR」はMTBコンポの最上位グレードであり、購入検討時はひとつ下のグレード「Deore XT」のPD-M8000と迷ったが、実売価格差は2,000円程度なので背伸びしてこちらを選択した。

 

 

  •  ¥1,780

ペダルの脱着時に使用するペダルレンチである。
当方所有のものはこれとは違うノーブランド品でネット検索したが同一品が見当たらないため、形が似ているこちらを載せた。

 

 

  •  ¥490

SPDペダルの分解時に必要となる樹脂製の工具である。

 

 

作業対象となるSPDペダル

メンテナンス対象は「シマノ 片面SPDペダル PD-A520」である。

今回はペダルの分解を実施していくわけだが、数週間前に「両面SPDペダルPD-M520」の内部をグリスアップしようと分解を試み、ペダル軸の内側のネジ山を見事に破壊し再起不能に、、、それもあろうことか左右両ペダルともである...(爆)
そんな黒歴史が背景にあり、ペダル分解には人一倍強いトラウマがあるため、購入して間もない「SPDペダルの最高峰PD-M9000」を分解するのに正直抵抗がある。
よって現在タンスの肥やしと化しているこのPD-A520にスポットを当て、その内部のグリスアップ方法をまとめてみたいと思う。
手順としては、本ペダルが車体に取付けられているテイで話しを進める。

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PD-A520はシマノの片面SPDペダルで、一番最初に導入するSPDペダルとして、購入候補に挙がる代表的なペダルのひとつであろう。

人気の高い片面SPDペダルとしては、他にもPD-A530(片面フラットペダル)やPD-A600(アルテグラグレード)がある。👇

  •  ¥5,302

 

シマノ 片面SPDペダル PD-A600 EPDA600

シマノ 片面SPDペダル PD-A600 EPDA600

 
  •  ¥10,692

片面SPDのメリットは、両面SPDより軽量であることであり、同等グレード(PD-M520とPD-A520)で比べてみると片面SPDの方がペアで60gほど軽い。
また実際のパワー伝達にどれほど影響しているかはわからないが、ケージで囲われた形状であるため、見た目は片SPDの方が両面SPDよりシューズソールの接触面積が広く見える、、、以前片面SPD・両面SPDの乗り比べをしてみたが、パワー伝達の違いを体感することは出来なかった。

👇両面SPDペダル(左)と片面SPDペダル(右)

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先にも触れたが、片面と両面を比較した場合、ステップイン時のクリートキャッチ率には、雲泥の差があると感じる。
何に重きを置くかは人それぞれであるし、走るフィールドによっても全然変わってくると思うが、当方が走るライドコースは大抵信号が多く、かなり頻繁にストップアンドゴーを課せられる。
快適に走ることに重きを置く当方にとっては、片面のストップアンドゴー時のクリートキャッチのまごつきによるストレスはその阻害要因ランキング上位の内のひとつで、両面に変えたことで一気にそのストレスが解消された。

ペダルに限らずロードバイクのパーツ選定においては、「軽いから」「パワー効率が良いから」「使っている人が多いから」等のネット情報に激しく翻弄されがちだが、使用環境や自分の重きを置くポイントによってベストバイアイテムが人によって違うのだなぁ...と改めて感じた。
※ ストップアンドゴーとは、停止と発進を繰り返す状態のことを指す。
※ ストップアンドゴーと似た響きの言葉に、ひろみ郷、若林豪永井豪、綾野・・・

 

 

準備品

① 15mmペダルレンチ (6mmアーレンキーでも可)
② 7mm、10mmスパナ
③ ペダル用ロックブッシュ戻し工具 (TL-PD40)
④ グリス (デュラグリス)
⑤ パーツクリーナー・ウエス
⑥ ピンセット
⑦ モンキーレンチ (36mmスパナでも可)

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必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

⑧ デジタルトルクレンチ (SDT3-060)
⑨ トルクレンチ用6mmヘックスビット

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SPDペダル内部のグリスアップ手順

 

f:id:manayuzu34:20180331111716j:plain👆【右ペダル取外し】
15mmペダルレンチ(6mmアーレンキーでも可)を使用し、写真矢印方向に回し右ペダルを取外す。

⚠️ 荷重が掛かる作業のため、前後タイヤを接地させた状態で実施する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331111738j:plain👆【左ペダル取外し】
15mmペダルレンチ(6mmアーレンキーでも可)を使用し、写真矢印方向に回し左ペダルを取外す。

⚠️ 左ペダルは逆ネジであることに注意。

⚠️ 荷重が掛かる作業のため、前後タイヤを接地させた状態で実施する。


以降の作業は、左右両ペダルに対して実施する。

 

f:id:manayuzu34:20180331111800j:plainf:id:manayuzu34:20180331111817j:plainf:id:manayuzu34:20180331111835j:plain👆【ペダル分解(1)】

TL-PD40とモンキーレンチ(36mmスパナでも可)を使用し、ロックブッシュを緩め、ペダル軸を取外す。

⚠️ ネジの取外し方向に注意、、、当方は以前、これを逆に回してしまい内部のネジ山を潰して再起不能にしている。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331111907j:plainf:id:manayuzu34:20180331111913j:plainf:id:manayuzu34:20180331111928j:plain👆【ペダル分解(2)】
10mmスパナを固定した状態で7mmスパナを写真矢印方向に回して、7mmナットを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331111948j:plainf:id:manayuzu34:20180331111959j:plainf:id:manayuzu34:20180331112007j:plainf:id:manayuzu34:20180331112026j:plainf:id:manayuzu34:20180331112040j:plainf:id:manayuzu34:20180331112058j:plainf:id:manayuzu34:20180331112110j:plainf:id:manayuzu34:20180331112126j:plain👆【ペダル分解(3)】
ピンセット等を使用し、玉押し → ベアリングボール(12コ) → 一体ワン → ベアリングボール(12コ) → 下ワン → ロックブッシュ→ ラバーシールの順で取外す。

⚠️ 取付け順序が分かるように並べておく。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331112153j:plainf:id:manayuzu34:20180331112201j:plain👆【パーツ洗浄】
パーツクリーナー・ウエスを使用し、各パーツを洗浄する。

※ 下の写真は、当方が開発した茶漉しとおたま置きを融合したハイブリッド洗浄システムである。

 

 

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グリスアップしながら、ラバーシール → ロックブッシュ → 下ワン → ベアリングボール(12コ) → 一体ワン → ベアリングボール(12コ) → 玉押し → 7mmナットの順で組立てる。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331112414j:plain👆【玉当たり調整】
10mmスパナで玉押しを固定した状態で7mmスパナを写真矢印方向に回して、玉当たり調整を行う。

[締め付けトルク : 5-7N・m]

※ 玉当たり調整は、基本的にハブの玉当たり調整と同じような要領(ハブよりややキツめの感覚か)で行い、調整後はペダル軸のガタつきがなく、回転させてもゴリゴリ感がないことを確認する。
ガタつきやゴリゴリ感がある場合は、玉押しとロックナットの締め合せを解除し、再度調整し直す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331112446j:plain👆【ロックブッシュ締め付け】
TL-PD40とモンキーレンチ(36mmスパナでも可)を使用し、ロックブッシュを取付ける。

[締め付けトルク : 10-12N・m]

 

 

f:id:manayuzu34:20180331112514j:plainf:id:manayuzu34:20180331112522j:plain👆【ペダル取付け】
ペダルレンチ(この場合は、デジタルトルクレンチ+6mmヘックスビット)を使用し、左右のペダルを取付ける。

[締め付けトルク : 35-55N・m]

⚠️ 荷重が掛かる作業のため、前後タイヤを接地させた状態で実施する。

 

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、執筆時のAmazon価格を購入価格として計算している)
尚、前回までに計上したグッズについては、今回の散財合計額には含んでいない。

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

今回の散財合計額 : ¥20,527
前回までの散財額 : ¥52,855

トータル散財額 : ¥73,382

だんだん家族には言いにくい額になってまいりました。。。

 

次回は、●を取り上げる。

 

ヘッドパーツまわりのメンテナンス

今回はヘッドパーツとその周辺部のメンテナンスを取り上げる。
ヘッドパーツとは、ヘッドチューブ内の上下にセットし、フロントフォークをフレームに連結するパーツである。
メンテナンス対象となるここで挙げた「ヘッドパーツまわり」とは、主にヘッドパーツ・コラム・フロントフォーク・ヘッドチューブを指す。

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遡ること数週間前、、、前々から気になっていたコラムの飛び出しを見つめ「どげんかせんといかん...」と思い立ち、近場のサイクルショップでコラムカット料金を聞いたところ、正確な値段は失念したが、たしか4,500円前後になるとのことであった。
諸々のパーツの取外し・取付けの工賃も含むのでその価格になるとのことだが、「た、高いなぁ...」というのが率直な感想であった。

こうなったら自分でカットするか?と考えてネットで情報収集してみると、考えることは皆同じようで自分でトライしている方も少なくなかったが、失敗事例も散見されたし、工具もそれなりの出費になるようで、たった一回の作業に対する投資とリスクが見合わない気がしてイマイチ踏み切れなかった。
そんな折、ふらっと立ち寄ったロードバイク大型専門店(自分の愛機を購入したお店)でコラムカット料を尋ねると、フォークの状態(自分で解体することを意味する)で持ち込めば800円とのことで、「これだ!」と瞬時に心は決まった。

そんなこんなで、以下がコラムカット前後の写真である。

f:id:manayuzu34:20180331075132j:plain👆コラムカット前 : ステムから飛び出した赤いスペーサー部分(20mm)のコラムをカットしたい。

 

f:id:manayuzu34:20180331075159j:plain👆コラムカット後 : ショップでカットしてもらい、コラムの飛び出しがなくなりスッキリ気分爽快である。

本記事はこのような背景があり、今回グリスの入れ替え等自分に課したミッションはないのだが、ショップでコラムカットしてもらうため数週間前に実施したフロントフォークの取外し及びヘッドパーツまわりのメンテナンスについて、やめときゃいいのに記憶が新しいうちに再度作業を実施しその手順をまとめることで、次回メンテナンス時に備えるという趣旨のものである。

 

 

購入アイテム

以降に、今回の作業に関連して追加購入したグッズについて、説明を添えながら列挙していく。(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)

f:id:manayuzu34:20180331075245j:plainコラムカット

  • ¥864 (工賃)

ロードバイク大型専門店のコラムカット工賃で、当方アポなしで持ち込んだが朝一で空いていたせいか作業時間は20分程度、仕上がりも上々でキレイにカットされている印象である。
近場にある別のショップでの工賃(車体からの取外し・取付け作業込み)と比較すると4,000円近い開きがあり、自らフォークをばらす手間はあったものの、この差額を浮かせたという意味での満足度は非常に高い。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331075406j:plainTOPEAK(トピーク) ライドケース(iPhone 5/5S用)セット ブラック

  • ¥4,428 (定価税込み)

iPhone5/5S/SE対応のスマホホルダーであり、同梱されているアダプターの付替えにより「トップキャップ部への取付け」「ハンドルやステムへの取付け」のいずれかが選択できる。
ライド中のがたつきに関しては特に気になったことはなく、アルミ製でそこそこ高級感もあり、なによりiPhoneを取外した時の見た目がスタイリッシュで所有欲を満たしてくれる。
本製品の購入以前、、、いくつかのホルダーを試しては納得がいかず次のアイテムを物色するという「スマホホルダー沼」に危うくハマりかけたが、現在はこれに落ち着いている。
iPhoneに専用カバーを取付ける必要があるため、普段使いのカバーと区別して使い分ける場合は、ライドの度に付け替える手間があるのが唯一の難点か。。。

 

 

SK11 ヘックスローブレンチセット 7本組 SLT07S

SK11 ヘックスローブレンチセット 7本組 SLT07S

 
  •  ¥1,172

六角星型のトルクスボルト(T25)が使われているステム用に購入したトルクスレンチである。

 

 

  •  ¥1,566

六角星型のトルクスボルト対応のトルクレンチ用ビットソケットである。

※ ちなみに、「トルクスレンチ」「トルクレンチ」は非常に紛らわしいが全く別物である。
トルクスは六角星型のねじ頭の規格で、ヘックスローブとも呼ばれ、その形状に適合するレンチがトルクスレンチである。
トルクレンチは、所定トルクでねじを締め付けるためのレンチ、締め付けられたトルクを測定するためのレンチ、これらの総称である。

※ ちなみに、水野美紀」「水野真紀」「坂井真紀」「酒井美紀は非常に紛らわしいが全く別物である。

水野美紀は、踊る大捜査線の柏木雪乃役でその知名度を上げる、、、また知る人ぞ知る若かりし頃の出演作品に、社会現象を巻き起こした大人気格闘ゲームストリートファイターII春麗」のコスプレをして必殺技スピニングバードキックを繰り出すというTVCMがあるが、当時このポーズをとったとき、股を大きく開いたので、ものすごく痛かったと後日語っている。

水野真紀は、パナソニック電工のCM「初代きれいなおねえさん」としてブレイクし、スチュワーデス刑事として敏腕を奮う凛凛とした女優である。

坂井真紀は、三井のリハウスCMにおける4代目リハウスガールに抜擢(歴代の有名どころでは初代の宮沢りえをはじめ、一色紗英池脇千鶴蒼井優夏帆川口春奈等がいる)、、、また佐野史郎演じる冬彦さんが強烈なインパクトを残したドラマ「ずっとあなたが好きだった」にも出演しているが、彼女に関しては今にも泣き出しそうな表情を浮かべ「絶対きれいになってやる」と洗面所で顔を洗うCMが一番記憶に残っている。

酒井美紀は「白線流し」に出演した。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331075659j:plainAP 3/8DR ロングヘックスビットソケット 5mm L120

  • ¥400 (店頭購入)

トルクレンチ用の長いヘックスビットソケットである。
愛機のフロントキャリパーブレーキ脱着時に、通常のビット長だと届かないため購入した。

 

 

Bazooka(バズーカ) アルミヘッドスペーサー レッド 1-1/8 10mm

Bazooka(バズーカ) アルミヘッドスペーサー レッド 1-1/8 10mm

 
  • ¥240

簡単にドレスアップ出来るアイテムのひとつ、コラムスペーサーである。
当方、パーツカラーは赤色にこだわっている。

 

 

作業対象となるヘッドパーツまわり

当方所有のロードバイクPINARELLO ROKH (2017年モデル)」完成車のヘッドパーツまわりを作業対象とする。
但しヘッドキャップについては、ピナレロ純正パーツではなく、TOPEAKのライドケース付属のキャップマウント(写真中央)に付け替えている。(左がピナレロ純正品、右がバーエンドキャップだと思って買ったらヘッドキャップだったもの...)👇

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ヘッドパーツと周辺パーツ

ヘッドパーツはヘッドセットとも呼ばれるようで、、冒頭で触れた通りフレームとフロントフォークを連結する役目を果たしているが、どれをヘッドパーツと言っているのかがイマイチ分かりにくいため、以降にヘッドパーツとついでにその周辺部のパーツ写真を簡単な解説と共に列挙する。

f:id:manayuzu34:20180331075842j:plain👆まずヘッドパーツだが、主にはトップキャップ・ダストカバー・上部ベアリング・下部ベアリングにて構成されている。

 

f:id:manayuzu34:20180331075906j:plain👆ステムは、フロントフォーク上端(コラム)とハンドルバー中央をつないでいるパイプ状の部品である。
当方のステムは、完成車についてきたものでスペック表を確認すると「MOst Tiger アルミ」というものらしい。(固定ボルトはトルクスボルト)

 

f:id:manayuzu34:20180331075942j:plain👆コラム・フロントフォークは一体構造で、当方のものはカーボン製になる。(数週間前に20mmのコラムカット実施)

 

f:id:manayuzu34:20180331080006j:plain👆ヘッドチューブは、フレームの一部でコラム(フロントフォーク)を貫通させ取り付ける部位になる。

 

f:id:manayuzu34:20180331080036j:plain👆フロントキャリパーブレーキは、デュアルピボット式の前輪ブレーキである。(105コンポのBR-5800)

 

 

準備品

① 5mmアーレンキー
② ラチェットレンチ
③ 5mmロングヘックスビット
④ T25トルクスレンチ
⑤ パーツクリーナー、ウエス
⑥ ピンセット
⑦ グリス (デュラグリス)
⑧ ツボ押し棒 (←超重要アイテム)

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必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

⑨ デジタルトルクレンチ (SDT3-060)
⑩ トルクレンチ用T25トルクスビットソケット

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ヘッドパーツまわりのメンテナンス手順

 

f:id:manayuzu34:20180331080226j:plain👆【フロントホイール取外し】
作業性を考慮し、フロントホイールを取外す。

 

 

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f:id:manayuzu34:20180331084746j:plain👆【ヘッドキャップ取外し】
5mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向に回してヘッドキャップ(この場合は、TOPEAKライドケース付属のキャップマウント)を取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331084835j:plainf:id:manayuzu34:20180331084817j:plain👆【フロントキャリパーブレーキ取外し】
5mmアーレンキー(この場合は、ラチェットレンチ+5mmロングヘックスビット)を使用し、写真矢印方向に回してフロントキャリパーブレーキを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331084912j:plainf:id:manayuzu34:20180331084919j:plainf:id:manayuzu34:20180331085017j:plain👆【ステム取外し】
T25トルクスレンチを使用し、写真矢印方向に回して取付けボルトを緩め(2箇所)、ステムを引き抜く。

⚠️ この時、フロントフォークが落ちる可能性があるため、手でフォークを支えながら作業する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085042j:plainf:id:manayuzu34:20180331085052j:plain👆【フロントフォーク取外し】
ヘッドチューブ下からフロントフォークを引き抜く。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085123j:plainf:id:manayuzu34:20180331085135j:plainf:id:manayuzu34:20180331085255j:plainf:id:manayuzu34:20180331085307j:plainf:id:manayuzu34:20180331085319j:plainf:id:manayuzu34:20180331085326j:plain👆【上部ベアリング等取外し】
コラムスペーサー、ダストカバー、ダストシール、コンプレッションリング、上部ベアリングの順で取外す。

 

 

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👆【下部ベアリング取外し】
下部ベアリングを取外す。

⚠️ パーツは取付け順序が分かるように並べておく。👇

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f:id:manayuzu34:20180331085459j:plain👆【ツボ押し棒セット】
ハンドルがぶら下がった状態なので、ケーブル類にストレスが掛かるため、ツボ押し棒を使用しハンドル部を支える。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085532j:plainf:id:manayuzu34:20180331085542j:plainf:id:manayuzu34:20180331085558j:plainf:id:manayuzu34:20180331085606j:plain👆【パーツ洗浄】
パーツクリーナー・ウエスを使用し、取外したパーツ及びヘッドチューブ内を洗浄する。

上部ベアリング・下部ベアリングもシールを取外して分解可能だが、 めんどくせぇので 今回は省略する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085643j:plainf:id:manayuzu34:20180331085651j:plainf:id:manayuzu34:20180331085701j:plain👆【フロントフォーク取付け】
下部ベアリング部をグリスアップした後、下部ベアリングをセットしたコラムをヘッドチューブに挿入する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331085941j:plainf:id:manayuzu34:20180331085806j:plainf:id:manayuzu34:20180331085817j:plainf:id:manayuzu34:20180331090023j:plainf:id:manayuzu34:20180331085834j:plainf:id:manayuzu34:20180331085849j:plain👆【上部ベアリング等取付け】
各部をグリスアップしながら、上部ベアリング、コンプレッションリング、ダストシール、ダストカバー、コラムスペーサーの順で取付ける。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090057j:plain👆【ステム仮止め】
T25トルクスレンチを使用し、ステムを仮止めする。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090129j:plain👆【トップキャップ取付け】
5mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向へ回してトップキャップを取付ける。

[締め付けトルク : 1-2N•m]

⚠️ 締め付け過ぎるとハンドルが動き辛くなるので注意。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090153j:plainf:id:manayuzu34:20180331090203j:plain👆【ステム本締め】
T25トルクスレンチ(この場合は、デジタルトルクレンチ+T25トルクスビット)を使用し、写真矢印方向へ回してステムを取付ける。

[締め付けトルク : 1-2N•m]

⚠️ 取付け時はハンドルのセンター出しをする必要あり。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331090242j:plainf:id:manayuzu34:20180331090251j:plain👆【フロントキャリパーブレーキ取付け】

取付けボルトをグリスアップした後、5mmアーレンキー(この場合は、デジタルトルクレンチ+5mmロングヘックスビット)を使用し、写真矢印方向に回してフロントキャリパーブレーキを取付ける。

⚠️ ブレーキのセンター出しをする必要あり。

 

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、現時点でのAmazon等での販売価格を購入価格として計算している)
尚、前回までに計上したグッズについては、今回の散財合計額には含んでいない。

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

今回の散財合計額 : ¥9,037
前回までの散財額 : ¥43,818

トータル散財額 : ¥52,855

五万を超えましたか。。。

 

次回は、SPDペダル内部のグリスアップを取り上げる。

 

 

プーリー・プレートユニットのメンテナンス

今回は、プーリー・プレートユニットのメンテナンスを取り上げる。

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プーリーはリアディレイラーに付いている歯車状のパーツで、ガイドプーリーとテンションプーリーの2つがあり、前者はギア変速時のチェーンの誘導、後者はチェーンを最適なテンションに保つ役割がある。

回転数という観点では、ロードバイクで最も回転する箇所であると言える。
誇張なしで1hのライドで数万回も回転するこのパーツ、その寿命を全うするまでに何百万回、人によっては何千万回というオーダーの回転数となるため、さぞかし頑丈な素材で出来ていると思いきや、本体の大部分は樹脂製だったりする。(当方所有は5800系105コンポ)

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そんなロードバイク界の回転数ランキングトップに君臨するこのプーリー、、、酷使されている割には整備上軽視される傾向にあるため、分解してメンテナンスしてやらないわけにはいかない。。。

「きのこたけのこ戦争」の如く、プーリーにはグリスなのかオイルなのかの論争は尽きないようであるが、こと105プーリーに関しては、当方が大好物のグリスアップは基本的には必要ないようである、、、むしろ必要ないというより、105プーリーの構造上塗布したグリスが短期間で流れ出てしまうため、意味がないということらしい。(但し、取付けボルトのグリス塗布はする)
そんな情報を入手する数週間前に、当方は律儀にもプーリーのグリスアップを実施しており、今回はそのグリスの洗浄も兼ねてプーリーのメンテナンス手順についてまとめる。
また、プーリーは「プレートユニット」なる聞き慣れないパーツで支持されているが、このプレートユニットのメンテナンスについても併せて取り上げる。

※ 今回、取外した105プーリーの構造をマジマジと観察してみて感じたあくまでも個人的な見解だが、、、回転部の中心である金属スペーサー外周部が潤滑ポイントと思われ、プーリーが取付いた状態ではそこが密閉状態になるため、外からのピンポイント注油は難しそうな気がした。
よって、グリスアップも悪くないのでは...という印象を受けたが、とりあえず今回はオイルによる潤滑をターゲットにした内容にする。

 

 

購入アイテム

以降に、今回の作業に関連して追加購入したグッズについて、説明を添えながら列挙していく。(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)

 

  •  ¥7,480

サンワダイレクトの「800-BYWST1」という自転車用メンテナンススタンドである、、、サンワというと個人的にはPC周辺機器販売のイメージが強く、こんなモノも扱っているというのは少々意外であった。
以前は、安物の三角支持スタンドを使用していたのだが、メンテナンス用途には不向きだったため、本製品の購入に踏み切った。

メンテナンススタンドは、物によってはかなり高額になる製品もあるが、本製品は比較的安価なわりには満足度が非常に高く、正直価格相応な多少のチープ感は否めないものの、なによりメンテナンス性が飛躍的に向上した。
作業時は、目線の高さにメンテ対象をポジショニング出来る幸せを噛み締めつつ「今オレ...メ、メンテナンスしてるぜ感」が存分に堪能できると共に、作業後にはアームに支えられ宙に浮いた状態で部屋中央にディスプレイされた愛機を恍惚と眺め、それをおかずにご飯3杯はいける。

当方は、本製品のポテンシャルを最大限に引き出すため、メンテナンスに必要な各種レンチソケットを配列したホルダーを括り付け、更に「メカニック感」を増幅させる演出を施しているが、おそらく傍から見れば「厨二感」が倍増されているだけに過ぎない。

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特に工具置きが便利で、頻繁に使う工具類を順序よく並べて配置することで格段に作業効率が上がった。
また意外な盲点であったのだが、導入後の予想外の効果としては、ロードバイク本体が目線の高さに来ることで、汚れがあると目立って気になるため、清掃頻度が上がり常に綺麗な状態を保つようになったことである。

 

 

  •  ¥1,897

庶民ローディーの味方PWT のチェーンキーパー「CKT22」、正直PWTにしては少々値が張る印象があるこの製品、、、チェーンキーパーツールというネーミングだが、要はローラー付きのエンド金具である。

リアホイールを取外した状態でメンテナンス作業をする際、チェーンが垂れ下がりチェーンステー等を傷付ける可能性があるが、本製品を使用することでそれを回避出来る。
また、リアホイールがない状態でも気兼ねなくクランクを回すことが出来るので、チェーン・クランク・リアディレイラー・プーリーといったパーツ清掃時の作業性が飛躍的にアップする。
まだ試したことはないが、ロードバイク輪行時や車載時のチェーン暴れ対策にも効果があるようだ。

ちなみに当方が購入を決めた最大の理由は、リアホイールなし状態のロードバイクを前述のメンテナンススタンドにセットした際、だら〜んとチェーンが弛んでいるシルエットがどうしても美観的に許せなかったことにある。

 

 

作業対象となるプーリー

当方所有のシマノ105リアディレイラーは「RD-5800-SS」という型式で、これに付属されるプーリー「Y5XE98030」を作業対象とする。

リアディレイラーには、SS(ショートケージ)とGS(ロングケージ)の2タイプがあり、リアスプロケットの最大ギアが28T以下の場合はSS、28T超過の場合はGSが適合する。(11-28Tの場合はSS・GSどちらでも適合可能)
105プーリーは、SSとGSで品番が異なるため注意が必要である。(ちなみにRD-5800-GS対応プーリーの品番は「Y5YE98090」)

プーリーの構造としては、アルテグラデュラエースがシールドベアリングであるのに対し、105はブッシュタイプというベアリングボールがない作りになっている。

幼少時代にブッシュマンという映画があったのをここで急に思い出す...
内容は1mmも思い出せないが、主人公ニカウさんの顔はいまでも鮮明に覚えている。。。

今回の作業は、プーリーとプレートユニットを取外して洗浄・メンテすることが主な目的である。

 

 

準備品

① 2mm、3mmアーレンキー (六角レンチ)
② パーツクリーナー
③ ウエス
④ チェーンオイル
⑤ グリス (デュラグリス)
⑥ ピンセット

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必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

⑦ デジタルトルクレンチ (SDT3-060)
⑧ トルクレンチ用3mmヘックスビットソケット
⑨ エンド金具 (CKT22)
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プーリー・プレートユニットのメンテナンス手順

 

f:id:manayuzu34:20180331072550j:plain👆【リアホイール取外し】
作業性アップのため、リアホイールを取外す。
(エンド金具を取付ける)

 

 

f:id:manayuzu34:20180331072634j:plain👆【テンションプーリー(下側)取外し】
3mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向へ回してテンションプーリーを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331072712j:plain👆【ガイドプーリー(上側)取外し】
3mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向に回してガイドプーリーを取外す。
ガイドプーリーと共にプレート(内側)が取れる。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331072749j:plainf:id:manayuzu34:20180331072755j:plain👆【プーリー分解・洗浄】
各プーリー・プレート(内側)を分解して洗浄する。

⚠️ ガイドプーリーとテンションプーリーの部品は一部異なるので区別して作業する。

 

ガイドプーリー(左)は取付け方向はないが、テンションプーリー(右)は取付け方向がある。👇

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f:id:manayuzu34:20180331072926j:plainf:id:manayuzu34:20180331072936j:plainf:id:manayuzu34:20180331073010j:plain👆【プーリー注油・組立て】
プーリーの中心部にオイルを垂らし馴染ませた後、組立てる。


以降は、プレートユニットのメンテナンス手順を示していく。
取外し対象となるプレートユニットのパーツは、プレート・ストッパーボルト・Pテンションスプリングであるが、本パーツ類についてはそれほど頻繁なメンテナンスは必要ないと思われる。

本手順を省略する場合は、最後から数えて3つ目の【ガイドプーリー・プレート(内側)仮止め】手順へ。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073114j:plainf:id:manayuzu34:20180331073130j:plain👆【ストッパーボルト取外し】
2mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向に回してストッパーボルトを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073210j:plainf:id:manayuzu34:20180331073221j:plain👆【プレート(外側)取外し】
手で写真矢印方向に回してプレート(外側)を取外す。

⚠️ プレートがスプリングを押さえ付けている機構につき、プレートには飛び出す力が掛かっているためにしっかり押さえながら作業する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073256j:plainf:id:manayuzu34:20180331073304j:plain👆【Pテンションスプリング取外し】
ピンセットでPテンションスプリングを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073346j:plain👆【プレートユニット類洗浄】

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073419j:plainf:id:manayuzu34:20180331073429j:plainf:id:manayuzu34:20180331073504j:plainf:id:manayuzu34:20180331073512j:plain👆【Pテンションスプリング取付け】
Pテンションスプリングとバネ格納部をグリスアップし、バネ穴にセットする。

※ 上の写真は、グリスを付け過ぎるとこのように溢れ「この後床に垂れて慌てふためく」というパニック事例を示したものである。

 

Pテンションスプリングの先端がバネ穴に上手くはまると、このような飛び出し具合になる。👇

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f:id:manayuzu34:20180331073635j:plainf:id:manayuzu34:20180331073646j:plainf:id:manayuzu34:20180331073657j:plain👆【プレート(外側)取付け】
プレート軸をグリスアップし、Pテンションスプリングの先端をプレート穴に差し込んだ後、手で写真矢印方向に回してプレート(外側)を取付ける。

 

プレートストッパーピンがストッパーに引っかかり、写真の状態になるようにセットする。👇

⚠️ 飛び出し方向にバネ力が掛かっているため注意。

f:id:manayuzu34:20180331073741j:plain

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073806j:plainf:id:manayuzu34:20180331073816j:plain👆【ストッパーボルト取付け】
グリス塗布したストッパーボルトを2mmアーレンキーを使用し、写真矢印方向へ回して取付ける。

[締め付けトルク : 0.88-1.27N・m]

⚠️ ストッパープレートをしっかり押し込んだ状態でボルト締め付けを行う。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073850j:plainf:id:manayuzu34:20180331073857j:plain👆【ガイドプーリー・プレート(内側)仮止め】
取付けボルトにグリス塗布し、3mmアーレンキーを使用してガイドプーリーとプレート(内側)を仮止めする。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331073929j:plainf:id:manayuzu34:20180331073937j:plain👆【テンションプーリー・プレート(内側)仮止め】
チェーンを写真のようにルーティングし、グリス塗布した取付けボルトにてテンションプーリーを仮止めする。

⚠️ テンションプーリーは取付け方向に注意。

 

 

f:id:manayuzu34:20180331074012j:plainf:id:manayuzu34:20180331074018j:plain👆【プーリー本締め】
3mmアーレンキー(この場合は、デジタルトルクレンチ+3mmヘックスビット)を使用し、写真矢印方向に回してガイドプーリー・テンションプーリーを取付ける。

[締め付けトルク : 2.5-5N・m]

⚠️ 最後に念のため、「ガイドプーリーとテンションプーリーの取付け位置が逆になっていないこと」「テンションプーリーの向きが正しいこと」を確認する。

 

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、執筆時のAmazon価格を購入価格として計算している)
尚、前回までに計上したグッズについては、今回の散財合計額には含んでいない。

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

今回の散財合計額 : ¥9,377
前回までの散財額 : ¥34,441

トータル散財額 : ¥43,818

まだそれほど騒ぐ額ではないわな。。。

 

次回は、ヘッドパーツまわりのメンテナンスを取り上げる。

 

 

ボトムブラケット(SM-BBR60)のグリスアップ

今回は、BBのグリスアップ手順を取り上げる。

ここでいうBBは、ボトムブラケットのことを指しており、一撃必殺の「10cmの爆弾」を武器に宿命のライバルとの激闘を描いたボクシング漫画のことでもなければ、一発ギャグの「もみじ饅頭」を武器に昭和のお茶の間を笑いの渦に巻き込んだかつてのお笑いコンビのことでもない。

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ボトムブラケットは、クランクの回転軸として機能するパーツで、クランクとフレームを繋ぐ役割を担っている。

一回のライドで多ければ数万回も回すことになるクランクの回転軸となるため、BBのパフォーマンスは走行性能に直結すると言っても過言ではなく、本パーツのグリスアップにより「少しでも貧脚を補ってやろう」という必死過ぎる当方の目論見が見え隠れしている。

前々回(フロントハブ)前回(リアハブ)に記事にしたハブグリスアップ同様、実はBBについても数週間前にデュラグリスにてグリスアップを実施しているが、比較的高回転となる箇所へは、デュラグリスより軟らかいちょう度のグリスが適しているという情報をネットで見かけ、やめときゃいいのに折角BBに充填したばかりの「デュラグリス」を「AZウレアグリース」に入れ替えるという今回の作業に発展している。

 

 

購入アイテム

以降に、今回の作業に関連して追加購入した工具・グッズについて、説明を添えながら列挙していく。(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)

 

BBリムーバー

ここでは、HOLLOWTECH II BBリムーバー「PRTL0031」をクローズアップする。

尚、当方はオール105(5800系)コンポの完成車を保有しており、今回の作業対象となるBBは、「シマノ SM-BBR60」である。

プロ(PRO) HOLLOWTECHIIBBリムーバー ブラック/ブルー

プロ(PRO) HOLLOWTECHIIBBリムーバー ブラック/ブルー

 
  • ¥3,310

ネット検索してもレビュー記事等皆無のシロモノであるが、泣く子も黙るシマノPRO製」のホローテックII対応のボトムブラケット着脱工具である。(型名 : PRTL0031)
価格だけ見るとやや値が張るように感じるが、本製品にはTL-FC16(クランク取付工具)相当品、TL-FC25(SM-BBR60用アダプター取付工具)相当品、TL-FC24(BB9000用アダプター取付工具)相当品が付属されているため、実はオールインワンのお得な商品である。

ちなみに、本製品と同機能のものをシマノ純正品の単品工具で揃えようとすると、以下の価格となる。

  • TL-FC16 : ¥177
  • TL-FC24 : ¥780 (今回の作業では不要)
  • TL-FC25 : ¥930
  • TL-FC33 : ¥2,865
  • 上記合計 : ¥4,722

※ TL-FC33を使用するためには、更に差込角12.7mmSQのソケットレンチ(インパクトレンチ)か、大きめのモンキーレンチ等が必要となる。

 

シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220

シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220

 
  •  ¥177

 

  •  ¥780

 

  •  ¥930

 

  •  ¥2,865

 

HIT モンキーレンチ 300mm SM300P

HIT モンキーレンチ 300mm SM300P

 
  •  ¥2,700

 

BBリムーバー購入にあたっては、上記の他にも以降の4候補についても検討したが、それぞれに記載した理由もあり最終的には本製品(PRTL0031)に決めた。

f:id:manayuzu34:20180330213459j:plain

また極めつけとして、、、他候補はトルクレンチ装着が出来ないのに対し、本製品には12.7mmSQの差込口が設けられており、当方が所有するデジタルトルクレンチ「SDT3-060」が使用可能(但し変換アダプターは必要)で、指定トルクでのBB締め付けが出来ることが決定打となった。

※ 以降は、PRTL0031と条件を揃えるためBBリムーバーに加え、BBメンテナンス時に必要なクランク取付工具(TL-FC16)も含めた内容にしている。

 

他候補① : TL-FC36+TL-FC25+TL-FC16 
シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付 Y13098000

シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付 Y13098000

 
  •  ¥2,854

工具組合せ合計 : ¥3,961
レビュー情報も多く、比較的信頼性の高い組合せと思われるが、コスパ面ではPRTL0031に軍配があがる。
TL-FC36に対して第一印象で感じた「これで3,000円は高いなぁ...」という感覚が最後まで拭いきれなかった。

 

 

他候補② : TL-FC32+TL-FC25+TL-FC16 
  •  ¥955

工具組合せ合計 : ¥2,062
安価な価格とのトレードオフなのか、噛み合わせが悪くズレ易い、力が入りにくい、手が痛い等の酷評がネットで多く散見された。
TL-FC32の使い勝手がイマイチだったため、TL-FC36が開発されたという情報あり。

 

 

他候補③ : BB03GSET 
  •  ¥1,888

合計 : ¥1,888
庶民ローディーの味方PWTの製品らしくコスパも高く、見るからに柄が長く力を掛け易そうである。
但し、付属の樹脂製取付けアダプターがシマノ製と互換性が無いらしく、山潰れ時を想定し、本アダプターの単品販売を探したが見当たらないため候補から外した。
真偽の程は定かではないが、付属のクランク取付工具がTL-FC16と互換性がないとの情報もあり。

 

 

他候補④ : YC-307BB+TL-FC16 
ギザ YC-307BB ボトムブラケットレンチ
 
  •  ¥1,728

工具組合せ合計 : ¥1,905
他の候補と違い取付けアダプター不要のタイプで、スプラインの山潰れを心配する必要がないが、柄が短く力を掛けにくいという情報あり。
バイクハンド、ノグチといったメーカーからも同一と思われる製品が販売されているが、Amazonではギザが一番お買得のようである。
最後まで購入候補として残ったが、BBに直接金属を噛ませることになるため、BBの傷付きが懸念されたのと、、、実際に店頭で現物を手に取ってPRTL0031と見比べたところ、BB嵌合部の仕上げ処理等でシマノ製工具との品質の違いを感じ候補から落選。

 

その他購入品 

ホーザン(HOZAN) ボールポイントレンチセット ハードクロムメッキ表面処理 対辺サイズ 1.5/2/2.5/3/4/5/6 W-110

ホーザン(HOZAN) ボールポイントレンチセット ハードクロムメッキ表面処理 対辺サイズ 1.5/2/2.5/3/4/5/6 W-110

 
  • ¥1,727

アーレンキー、六角(棒)レンチ、ヘックスレンチ、、、など色々な名前で呼ばれる工具で、ロードバイク整備においては最も使用頻度が高いツールである。

アーレンキーという呼び名は、主にサイクル業界で使われ、その名の由来は「アレン」さんが発明したキーだからとのことだ。
よってもし「ジャン」さんが発明していたらジャンキー、「モン」さんが発明していたらモンキー、「びっくりドン」さんが発明していたらびっくりドンキーになっていたはずである。

 

 

作業対象となるBB

冒頭でも触れたが、作業対象となるBBは「シマノ SM-BBR60」である。

f:id:manayuzu34:20180330213631j:plain

ボトムブラケットにはいくつかの規格が乱立しており、調べてみたところ本BBは「ホローテックII」という規格に属している。

 

ホローテックIIについて

ホローテックIIのフレーズ自体は聞いたことがあり「それってBBの種類でしょ?」ぐらいにしか思っていなかったが、それはピント外れで厳密に言うと中空(内部が空洞)構造の ″クランクアームとBB軸が一体化″ したクランクシステムを指すらしい。
そしてこれに対応したBBが「ホローテックⅡのBB」であるため、、、「俺のBBは中空構造だから、ホローテックなのだ」などという認識は完全に誤りである。(確かに中空っぽいが...)

「Ⅱ」があるなら「Ⅰ」もあるだろう...と、調べてみると「ホローテックⅠ」などというものはなく、これに相当するのは単に「ホローテック」となる。
下記に示すシマノHPからの引用によると、ホローテック自体は、中空構造の「クランクアームのみ」のことを指しているようである。

クランクアームを独自の鍛造技術で中空にし、必要な剛性を保ちながら軽量化を図ったホローテック。
そしてホローテックIIでは、BB軸を一体構造とし、クランク部全体の剛性と軽量性のさらなる高次元バランスを実現。

ロードバイクに興味を持ったのは最近なので、ホローテック時代を全く知らないが、Ⅱ以前は一体化シャフトはなく、中空クランクアームをオクタリンクBB(これがシャフトとして機能)に挿して「ホローテックなのだ」としていたのであろう。

 

シェル幅の規格

BBにはシェル幅(ロードフレーム側のBBハンガー幅)の規格もあり、68mmと70mmとに分類され、僅か2mm差ではあるが双方に互換性はない。

まず68mmの方は「JIS/BSC/BSA規格」に対応しており、BB左側が正ネジ(締め付けは時計回り)であるのに対し、BB右側が逆ネジ(締め付けは反時計回り)である。

一方70mmの方は「ITA規格」(イタリアン)に対応しており、BB左右とも正ネジとなることに要注意であり、68mmの方とは取付け径のサイズも若干違うようである。

幼少時代にバタリアンというカルト映画があったのをここで急に思い出す...

SM-BBR60にも68mmバージョンと70mmバージョンがあり、当方が保有するロードバイク痛車、、、もといイタ車であるため、現在付いているBBは70mmのイタリアン規格品ということになる。

 

 

準備品

① BBリムーバー (PRTL0031)
     ※ TL-FC16、TL-FC25相当品付属
② 5mmアーレンキー (六角レンチ)
③ ピンセット
④ マイナスドライバー(先が細いもの)
⑤ パーツクリーナー
⑥ グリス (ウレアグリース、デュラグリス)
⑦ ウエス

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必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

⑥ グリスガン
⑧ デジタルトルクレンチ (SDT3-060)
⑨ トルクレンチ用ソケットアダプター 9.5→12.7mmSQ変換 (SAD34)
⑩ トルクレンチ用5mmヘックスビットソケット

f:id:manayuzu34:20180330213811j:plain

 

 

BBのグリスアップ手順

※ 今回のグリスアップでは、数週間前に塗った「やや硬めのデュラグリス」を「やや軟らかめのAZウレアグリース」に入れ替える目的であるが、当方のこだわりで高回転部には後者のグリス、その他の箇所には前者のグリスというように場所によって使い分けてみようと思う。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330213913j:plainf:id:manayuzu34:20180330213919j:plain👆【クランクアームボルト取外し】
5mmアーレンキーを使用し、左クランクアームの取付けボルト(ワッシャーあり)を写真矢印方向に回して取外す。(2箇所)

 

 

f:id:manayuzu34:20180330214007j:plain👆【はずれ止めプレート取外し】
ピンセット等を使用し、はずれ止めプレートを取外す。(ピンセット先を隙間に入れ、引っ掛ければ取れる)

 

f:id:manayuzu34:20180330214100j:plain

当方は、この「はずれ止めプレート(上図B)」の仕組みがどのように機能して何の役に立っているのか最初理解出来なかったが、シマノのマニュアルと現物を同時に見比べることでようやく理解。。。
要するに、クランクアームボルトで固定されたはずれ止めのプレートピン(上図A)がクランクシャフトの穴に引っかかる構造になっており、万が一クランクキャップが外れたとしてもクランクアームが脱落しないような仕組みである。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330214214j:plainf:id:manayuzu34:20180330214253j:plainf:id:manayuzu34:20180330214306j:plain👆【クランクキャップ取外し】
TL-FC16(相当品)を使用し、クランクキャップを写真矢印方向に手で回して取外す。

⚠️ クランクキャップが固くて回らない場合は、ピンセットのおしり部分等をクランクアームの隙間に入れ「こじった」後、再度チャレンジする。👇f:id:manayuzu34:20180330214448j:plain

 

 

f:id:manayuzu34:20180330214535j:plain👆【クランクアーム取外し】
左クランクアームを手で抜き取る。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330214617j:plainf:id:manayuzu34:20180330214638j:plain👆【右クランクユニット取外し】
チェーンをBB側に落とした状態で、右クランクユニットを手で抜き取る。

当方は、工具を使用せず手で抜き取ることが出来たが、中には固くて抜けない例もあるらしく、その場合は左側からシャフトをゴムハンマー等で叩いて抜くようである。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330214721j:plainf:id:manayuzu34:20180330214743j:plainf:id:manayuzu34:20180330214800j:plain👆【右BB取外し】
BBからチェーンをよけた後、TL-FC25を装着したBBリムーバーをBBに被せ、写真矢印方向に回して、右BBと筒(ウォーターシース)を取外す。

この際、BB~リムーバー間にウエス等をかませることで嵌合力アップが期待できる。

⚠️ イタリアンなので右側も正ネジであることに注意。

⚠️ 大きな荷重が必要な作業になるため、しっかり地面(床)に荷重が掛けられるよう前後のタイヤを接地させるようにする。

※ ウォーターシースは、BBベアリング部への水や埃の浸入を防ぐためのパーツである。

 

BB取外しは今回2回目なので、比較的容易に取外すことが出来たが、1回目は超固かったため何回か工具が外れてしまい、樹脂製のTL-FC25の山が徐々に削れていく状況下で空前絶後の苦戦を強いられた。

以下に1回目(数週間前)に 自暴自棄になって半べそをかきながら BBを取外した方法を記載するが、参考にして作業される方はあくまでも自己責任でお願いしたい。

【実録!私はこうしてBBを回した...】

  1. BBリムーバーをセット
  2. BBリムーバーの差込口にソケットレンチをセット
  3. BBから工具が外れないよう、BBリムーバーを強く押し込むように持つ
  4. ソケットレンチの柄をゴムハンマーで叩く

f:id:manayuzu34:20180330214933j:plain

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215036j:plainf:id:manayuzu34:20180330215048j:plain👆【左BB取外し】
右BBと同様の手順で左BBを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215140j:plainf:id:manayuzu34:20180330215200j:plainf:id:manayuzu34:20180330215213j:plainf:id:manayuzu34:20180330215234j:plain👆【BB分解】
先の細いマイナスドライバーを使用し、BBの「カバー」→「シール」の順で取外す。(小心者なので、これ以上の分解はしない...)

数週間前にデュラグリスでグリスアップしたため、さすがにまだグリスコンディションはよく、変色・劣化等はしていない。

⚠️ 特にシールは取外し辛く、表面はゴム素材だが裏面はリング状の金属プレートと一体構造であるため、無理矢理こじ開けると曲がる恐れがあるため、作業は慎重を期す必要がある。(ていうか、曲げたし...)

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215344j:plainf:id:manayuzu34:20180330215403j:plainf:id:manayuzu34:20180330215415j:plain👆【BB・その他パーツ洗浄】
エス・パーツクリーナーを使用し、各部を洗浄する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215506j:plainf:id:manayuzu34:20180330215513j:plainf:id:manayuzu34:20180330215519j:plain👆【BBグリスアップ(その1)】
BBベアリング部をウレアグリスにてグリスアップし、「シール」→「カバー」の順で取付ける。(左右BBとも)

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215617j:plainf:id:manayuzu34:20180330215623j:plain👆【BBグリスアップ(その2)】
BBネジ部・カバー内側をデュラグリスにてグリスアップする。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215724j:plain👆【左BB取付け】
BBリムーバー(この場合は、PRTL0031+デジタルトルクレンチ+変換アダプター)を使用し、写真矢印方向に回して左BBを取付ける。

[締め付けトルク : 35-50N・m]

⚠️ BBには左右指定があるので注意。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215806j:plain👆【右BB取付け】
既に取付けた左BBの溝に筒(ウォーターシース)を押し込み、左BB同様に右BBを取付ける。

[締め付けトルク : 35-50N・m]

⚠️ BB及びウォーターシースには、左右指定があるので注意。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215835j:plainf:id:manayuzu34:20180330215849j:plain👆【その他のグリス塗布】
左右のBB側面に、デュラグリスを塗布する。(主に水の浸入を防ぐ目的)
クランクシャフトに、手で薄くデュラグリスを塗布する。(右クランクユニット挿入時の潤滑用)

 

 

f:id:manayuzu34:20180330215932j:plainf:id:manayuzu34:20180330215936j:plainf:id:manayuzu34:20180330215946j:plain👆【右クランクユニット取付け】
チェーンをBBに引っ掛けた後、右クランクユニットを差し込み、左側から出たシャフトのスプライン部をグリスアップする。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330220031j:plain👆【左クランクアーム取付け】
右クランクアームと対角になるように左クランクアームを取付ける。(スプラインパターンがあるため、付くようにしか付かない)

 

 

f:id:manayuzu34:20180330220143j:plain👆【クランクキャップ取付け】
TL-FC16(相当品)を使用し、クランクキャップを写真矢印方向に回して取付ける。

[締め付けトルク : 0.7-1.5N・m]

 

 

f:id:manayuzu34:20180330220241j:plain👆【はずれ止めプレート取付け】

⚠️ 取付け向きがあるので注意。

 

 

f:id:manayuzu34:20180330220313j:plainf:id:manayuzu34:20180330220323j:plainf:id:manayuzu34:20180330220332j:plain👆【クランク固定ボルト取付け】
ボルトにグリス塗布し、5mmアーレンキー(この場合は、デジタルトルクレンチ+5mmヘックスビット)を使用し、写真矢印方向に回してボルトを取付ける。(2箇所)

 

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、執筆時のAmazon価格を購入価格として計算している)
尚、前回までに計上したグッズについては、今回の散財合計額には含んでいない。

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

今回の散財合計額 : ¥7,737
前回までの散財額 : ¥26,674

トータル散財額 : ¥34,411

まぁ趣味なんだからこのぐらいは...ね。

 

次回は、プーリーのメンテナンスを取り上げる。

 

 

リアハブのグリスアップ

前回は、フロントハブのグリスアップ手順を記事にしたので、今回はリアハブのグリスアップ手順を取り上げる。

フロントホイールはシンプルな作りであるのに対し、リアホイールはスプロケットが付く構造になっているため、フロントハブのグリスアップ作業と比較すると必要工具や工程が増え、メンテナンスの難易度は上がる。

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ちなみに前回記事に書いたが、下記のような背景があり、よせばいいのにハブのグリスを「デュラグリス」から「AZウレアグリース」に入れ替えるという今回の作業に発展している。

 

前回記事より...

当方、ローディー御用達の品「シマノのプレミアムグリス(デュラグリス)」を保有しており、つい数週間前にフロント・リアハブともグリスアップしたばかりで、これが昨年ロードバイクを購入後初のハブグリスアップになる。

グリスアップ後のライドではホイールが以前よりスムーズに回るような感覚が体感でき、特に不満という不満はなかった。

自ら実施したハブグリスアップの効果(半分はプラシーボ効果かも知れないが...)に満足し、しばし恍惚感に浸るのも束の間、、、ハブのベアリング部のような比較的高回転になる箇所には、デュラグリスより軟らかいちょう度(グリスの硬さ)のものが適してるとのネット情報を得て、やめときゃいいのに新たなグリスを物色...

 

 

購入アイテム

前述したが、リアハブのグリスアップに必要となる工具は、フロントハブ時に使用したものとは大きく異なる。
以降に、当方がリアハブ用に追加購入した工具を簡単な説明を添えながら列挙していく。(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)

ボルト類の締め付けトルクにまつわる過去の失敗体験を教訓にして、「指定トルクでの締め付けの徹底」にこだわって購入した工具も少なくないため、列挙した全ての工具が揃っていなければ、リアハブのメンテナンスが出来ないという訳ではない。

 

 

  •  ¥1,389

スプロケットを固定しているロックリングの取付け・取外しに使用する。
チェーンが付いている方がチューナーで、取外し時は必要だが取付け時には使わない。
チェーンが付いていない方がリムーバーで、こちらは取外し時・取付け時とも使用する。
台湾に製造拠点を置くこのPWT社(日本の商社系メーカー?)が扱う製品はコスパに優れ、庶民ローディーの強い味方である。 (シマノプロの工具は無駄に高いんじゃ!)  

 

 

【アストロプロダクツ】AP フリーホイールリムーバー

【アストロプロダクツ】AP フリーホイールリムーバー

 
  • ¥604

スプロケット取付け時、差込角12.7mmSQ (1/2inch)のトルクレンチアダプターに装着し、指定トルクでの締め付けを実現するために追加購入(店頭購入)した。
特に指定トルクにこだわらない場合は、必要のない工具である。
アストロプロダクツは日本の整備工具専門ショップで、比較的リーズナブルな価格設定が特徴的であり、車やバイクの整備用品が充実している。
当方が購入した樹脂製商品に限っていうと、製品の仕上げ処理(バリ等)に多少ワイルドなものも見受けられたが、工具類は普通に遜色なく使えている。
比較的近場に店舗があり、当方が実際足を運んだことがあるのは2店舗のみであるが、いずれの店員の対応も親切丁寧でスタッフ教育が徹底されている印象を受けたのと、店内で多数陳列された工具群を目の前に、本能的にテンションが「たぎる」という理由から最近愛用し始めた。

ちなみに当初購入を検討していたが、上記製品を見つけたため購入を見送った同様な仕様のシマノ純正品「TL-LR10」がこちら👇  (無駄に高いんじゃ!) 

  • ¥1,545

 

 

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

 
  • ¥10,313

ロードバイクの整備は締め付けトルク指定がシビアであり、本トルクレンチはボルト類を指定トルクで締め付けるために使用する。
特に指定トルクにこだわらない場合は、必要のない工具である。
本工具の使用レビュー、また締め付けトルクにまつわる当方がしでかした大失敗事例等、追って記事にする予定である。

 

 

  • ¥657

差込角9.5mmSQ(3/8inch)のデジタルトルクレンチ「SDT3-060」を、差込角12.7mmSQ (1/2inch)に変換するためのソケットアダプターで、前述のAPフリーホイールリムーバーと合わせて使用することで、スプロケット固定用ロックリングを指定トルクで締め付けることが可能になる。
特に指定トルクにこだわらない場合は、必要のない工具である。

 

 

SK11 ソケットセット 6角 SHS308M クリップ色:赤 差込角:9.5mm 8点 1セット

SK11 ソケットセット 6角 SHS308M クリップ色:赤 差込角:9.5mm 8点 1セット

 
  • ¥1,158

17mmの六角ソケットをデジタルトルクレンチ「SDT3-060」に装着し、リアハブのロックナットを指定トルクで締め付けるために使用する。
特に指定トルクにこだわらない場合は、必要のない工具である。

 

 

  • ¥2,169

10mmのヘックスビットソケットをデジタルトルクレンチ「SDT3-060」に装着し、リアハブのフリーホイール部を指定トルクで締め付けるために使用する。
本セットは、ロードバイクにある多くのボルト締め付けに使用できるため、差込角9.5mmSQ(3/8inch)のレンチを所有している場合は持っていて損はない。

 

 

  • ¥2,101

 

 

作業対象となるリアハブ

作業対象となるホイールは「シマノ WH-RS010」、ロードバイク用の最安シマノホイールで、多くのつるし(完成車)に付属され、前後ペア重量1890gのいわゆる「鉄下駄」と揶揄されるホイールのひとつである。

多くのローディーが遅かれ早かれ、よりハイスペックなホイールに乗り換えていくという通過儀礼が慣習化している中、完成車購入当初は苦楽を共にし、切っても切れない相棒のような存在だったにもかかわらず、新しいホイールに乗り換えられた途端に見向きもされなくなる悲劇のホイールである。

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準備品

① 15mmハブスパナ (厚みが薄いスパナ)
② 17mmスパナ (モンキーレンチ、ハブスパナでも可)
③ グリス (ウレアグリース)
④ パーツクリーナー
⑤ ウエス
⑥ ピンセット
⑦ フリーホイールリムーバー・チューナー
⑧ 10mmアーレンキー (六角レンチ)

f:id:manayuzu34:20180328205902j:plain

 

必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

③ グリスガン
⑨ デジタルトルクレンチ (SDT3-060)
⑩ ロックリング抜き工具 (TL-LR10相当品)
⑪ トルクレンチ用ソケットアダプター 9.5→12.7mmSQ変換 (SAD34)
⑫ トルクレンチ用17mm六角穴ソケット
⑬ トルクレンチ用10mmヘックスビットソケット

f:id:manayuzu34:20180328205943j:plain

 

  

リアハブのグリスアップ手順

f:id:manayuzu34:20180328210256j:plainf:id:manayuzu34:20180328210311j:plainf:id:manayuzu34:20180328210445j:plain👆【クイックレリーズ取外し】

 

 

f:id:manayuzu34:20180328210543j:plainf:id:manayuzu34:20180328210655j:plain👆【ロックリング取外し】
フリーホイールチューナー(チェーン付き工具)でスプロケットを固定した状態で、リムーバーを写真矢印方向に回してロックリングを取外す。

ちなみに、武器として対ゾンビにでも使えそうな見た目が派手なチューナーであるが、なんと出番はたったこれだけである。。。

⚠️ 撮影の関係上、写真では斜めに傾けて撮っているが、取外しにはかなり力を要するため、実際の作業時はホイールを垂直に立てしっかり地面に対し荷重が掛かるようにする。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328210758j:plain👆【スプロケット取外し】
後述する取付け時にはスプロケットの組立て順序があるが、例えバラバラになっても、意外と組立ては分かりやすい(付くようにしか付かない)ので、それほどナーバスになりながら取外す必要はない。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328210830j:plain👆【スプロケット洗浄】
写真右下のギア三枚は、一体型につき分解不可。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328210941j:plain👆【ロックナット締め合せ解除】
15mmハブスパナを固定した状態で、17mmスパナの方を写真矢印方向に回して、フリーホイールと反対面のロックナットの締め合せを解除する。

ちなみにフロントハブ取外し時は、13mmハブスパナを使用したが、リアは15mmでサイズが異なる。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211022j:plain👆【ロックナット取外し】

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211052j:plain👆【軸間座(スペーサー)取外し】

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211126j:plain👆【玉押し取外し】
手で回して取れるが、玉押しを回すより裏側からハブ軸を回した方がやりやすい。

※ この玉押しはコーンとも呼ばれ、カップ状のワンに内包されたベアリングボールを玉押し(コーン)で押さえて回転を調整する機構、、、これが「カップアンドコーン」である。

※ 赤と青の色違いのジャージを身にまとい、一方がギターを弾き、もう一方がおかしな踊りを踊りながら、日常の何気ない疑問に対し「なんでだろ~」を連呼するお笑いコンビ、、、これが「テツアンドトモ」である。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211210j:plain👆【ハブ軸取外し】
フリーホイール側(スプロケットが付いていた面)からハブ軸を抜く。

数週間前にデュラグリスでグリスアップしたため、さすがにまだグリスコンディションはよく、変色・劣化等はしていない。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211235j:plain👆【ベアリングボール取外し】
ピンセット等を使用し、左右(ホイールを立てた時の左右)のベアリングボールをそれぞれ取外す。(WH-RS010リアハブのボールは左右それぞれ9個ずつ)

ちなみに左右のベアリングボールは磨耗状態が異なるため、厳密には混在させない方がよいらしく、こだわる方はきちんと分類しながら取外しているようである。
当方は  めんどっちいので  作業性の観点から多角的に判断し、こだわらない方針としている。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211310j:plainf:id:manayuzu34:20180328211315j:plain👆【ハブ内洗浄】
エス・パーツクリーナーを使用し、ハブ内を洗浄する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211412j:plain👆【フリーホイール部取付ボルト解除】
10mmアーレンキーを使用し、写真の矢印方向に回してフリーホイールを取外す。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211445j:plainf:id:manayuzu34:20180328211456j:plain【👆フリーホイール部取外し】
写真右がフリーホイール部、左がフリーホイール部の中央から取り出した取付ボルトである。

シマノのディラーマニュアルによると、フリーホイール部の分解は非推奨となっていて、取付ボルトを除き、油・グリスの注入も行わないよう記載がある。
おそらくこれはフリーホイール内部のラチェット部への注入禁止を指しているのであろう。

 

⚠️ フリーホイール部の反対側。👇
外周部の隙間には、注油(オイル・グリスとも)はしないように注意することにする。(パーツクリーナーも避けた方が無難か)f:id:manayuzu34:20180328211553j:plain

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211631j:plain👆【当り面座取外し】

 

 

f:id:manayuzu34:20180328211725j:plainf:id:manayuzu34:20180328211739j:plain👆【ハブ部パーツ洗浄】
エス・パーツクリーナーを使用し、各部位を洗浄する。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212032j:plain👆ベアリングボールは茶漉しがあると洗浄しやすい。

当方は100均の「茶漉し」と「おたま置き」を融合した、これまでに類を見ない全く新しいハイブリッド洗浄システムを開発し、パーツクリーナーを吹き掛けながらボールを洗浄しているが、これがなかなか使い勝手がよい。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212103j:plain👆フロントハブ同様、玉押しの虫食い症状が見られる、、、これがあるとベアリングのザラツキ・ゴロツキにつながり、ハブ回転抵抗の増加要因となる。

み、見なかったことにする...

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212133j:plainf:id:manayuzu34:20180328212142j:plainf:id:manayuzu34:20180328212150j:plainf:id:manayuzu34:20180328212234j:plain👆【フリーホイール部取付け】
当り面間座、フリーホイール部をセットした後、グリスアップした取付ボルトを差し込み、10mmアーレンキー(この場合は、トルクレンチ+ヘックスビット)を写真矢印方向に回して取付ける。

[締め付けトルク : 35-50N・m]

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212332j:plainf:id:manayuzu34:20180328212343j:plainf:id:manayuzu34:20180328212404j:plainf:id:manayuzu34:20180328212411j:plain👆【グリスアップ・ボールセット(フリーホイールの反対側)】
(グリスガンを使用し) フリーホイールの反対側のカップにグリスを適量注入し、ベアリングボールをセット後、ボールをコーティングするように再度グリスを注入し、グリス塗布済みの玉押しを被せる。

 

  

f:id:manayuzu34:20180328212505j:plainf:id:manayuzu34:20180328212512j:plain👆【グリスアップ・ボールセット(フリーホイール側)】
ホイールをひっくり返し、フリーホイールのカップも同様にグリスアップとボールセットを行う。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212649j:plainf:id:manayuzu34:20180328212656j:plain👆【ハブ軸取付け】
グリス塗布したハブ軸を挿入し、手でネジ込む。(明らかに塗り過ぎである...)

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212727j:plainf:id:manayuzu34:20180328212733j:plainf:id:manayuzu34:20180328212736j:plain👆【軸間座・ロックナット取付け】
ホイールをひっくり返し、軸間座(スペーサー)を取付け、ロックナットを手で軽くネジ込んだら、次の要領で玉当たり調整を行う。

⚠️ ロックナットはギザギザが外側になるように取付けること。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328212914j:plainf:id:manayuzu34:20180328212924j:plain👆【ハブの玉当たり調整】
玉押しを手で可能なところまでネジ込んだら90°程度戻し、15mmハブスパナで玉押しを固定した状態で、17mmスパナ(この場合は、デジタルトルクレンチ+17mm六角穴ソケット)を写真矢印方向に回して、ロックナットの締め付けを行う。

[締め付けトルク : 30-50N・m]

※ ハブの玉当たり調整とは、ハブのベアリング部のカップ・ボール・玉押し間の隙間調整のことであり、玉押しとロックナットの締め合せによってこの隙間を最適化することである。

 

 

f:id:manayuzu34:20180328213014j:plainf:id:manayuzu34:20180328213024j:plain👆【玉当たり調整確認】
ホイールを立てた状態で、ハブ軸を上下に揺らしてもガタつきがなく、かつハブ軸を回転させてもゴリゴリ感がないことを確認する。
ガタつきやゴリゴリ感がある場合は、玉押しとロックナットの締め合せを解除し、再度調整し直す。(当方は納得がいくまで、最低でも5回はやり直す...)

 

 

f:id:manayuzu34:20180328213103j:plainf:id:manayuzu34:20180328213110j:plainf:id:manayuzu34:20180328213122j:plain👆【スプロケット取付け】
ギア数が書かれている方の面を上にして、スプロケットとスペーサー(樹脂製の黒いリング)を順番にセットしていく。
スペーサーは下から3~4枚目、上の3枚の間には挟まない。

スプロケット内側には複数の切り欠きがあり、その中でサイズ違いの切り欠きがひとつあるため、付くようにしか付かない。(スペーサーに極性はない...たぶん)

 

 

f:id:manayuzu34:20180328213313j:plainf:id:manayuzu34:20180328213321j:plainf:id:manayuzu34:20180328213346j:plain👆【ロックリング取付け】
グリス塗布済みのロックリングをスプロケットの一番上にセットし、フリーホイールリムーバー(この場合は、デジタルトルクレンチ+変換アダプター+ロックリング締め付け工具)を写真矢印方向に回して取付ける。

[締め付けトルク : 10-15N・m]

 

 

f:id:manayuzu34:20180328213425j:plainf:id:manayuzu34:20180328213432j:plain👆【クイックレリーズ取付け】
クイックレリーズを取付けて作業完了。

⚠️ タケノコバネの取付け向きは、細い方が内側になることに注意。

 

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、執筆時のAmazon価格を購入価格として計算している)

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

今回の散財合計額 : ¥18,391
前回までの散財額 : ¥8,283

トータル散財額 : ¥26,674


うむ、まだまだかわいいもんだ。

 

次回は、ボトムブラケットのグリスアップを取り上げる。

 

フロントハブのグリスアップ

おもむろにはじめてみる本ブログ...

ロードバイクに乗り始めてまだ一年未満だが、ここ最近は週末に乗ったり乗らなかったり、ピーク時と比較するとややモチベーションが低下しつつある今日この頃。。。

今現在は、パーツ整備などメンテナンス方面に興味を示している傾向にあり、まずはその手順等を備忘録的な意味も込めて記事として残しておくことにした。
またあわよくば本記事に綴った内容が、ロードバイクをこよなく愛する同志の方々の一助になったりなんかしちゃったりすると、これ幸いである。

なお当方もネット検索した他の方の記事内容等を鵜呑みにし、それをベースに実践・アレンジした内容にて執筆しているため、参考にされる方はあくまでも自己責任でお願いしたい。
併せて、ロードバイク関連で 無駄遣いした  購入した各種パーツや工具類の価格(記事中の特記なき記載額は執筆時Amazon価格)・レビュー等を織り交ぜながら、散財記録も兼ねる内容にできたらと考えている。

将来的に本ブログを見返した時に、「あの頃の私は若かった...」と遠い目になること請け合いである。

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さて最近のマイブームはグリスアップ。
要・不要箇所問わず、やたらとグリスを塗りたくることにより「メンテナンスしたった感」をかもし出し、多幸感に包まれるというロードバイク生活を送っている。

まず今回は、フロントホイールハブのグリスアップを取り上げる。 

 

グリスとグリスガン

シマノ デュラエース グリス 100g(Y04110200)DURA-ACE

シマノ デュラエース グリス 100g(Y04110200)DURA-ACE

 
  • ¥1,191

当方、ローディー御用達の品「シマノのプレミアムグリス(デュラグリス)」を保有しており、つい数週間前にフロント・リアハブとも本グリスにてグリスアップしたばかりで、これがロードバイク購入後初のハブグリスアップになる。
グリスアップ後のライドでは、ホイールが以前よりスムーズに回るような感覚を体感でき、特に不満という不満はなかった。

自ら実施したハブグリスアップの効果(半分以上はプラシーボ効果かも知れないが...)に自己満足し、しばし恍惚感に浸るのも束の間、、、ハブのベアリング部のような比較的高回転になる箇所には、デュラグリスより軟らかいちょう度(グリスの硬さ)のものが適してるとのネット情報を得て、やめときゃいいのに新たなグリスを物色...
 適当にネット検索した  厳選なる調査の結果、どうやらハブ用途としてはフィニッシュラインのセラミックグリスなるものの評価が高い。

FINISH LINE(フィニッシュライン) セラミックグリス 60g

FINISH LINE(フィニッシュライン) セラミックグリス 60g

 
  • ¥1,019

ただし、お値段は少々お高めである。
保有しているデュラグリス同様、パッケージはチューブタイプではあるが、先っちょが細くなっていないので狭い場所に直接グリスを充填するのには不向きであろう。

当方は出来るだけスマートにグリス塗布したいというコンセプトを掲げており、極力お手手を汚したくないのである。
そういう意味では、チューブで先細り形状のデュラグリスは使い勝手がよく、万能グリスとしての守備範囲の広さも持ち合わせた秀逸な商品である。
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一方、スマートなグリス塗布に欠かせないツールと言えば、やはりグリスガンの存在を無視することは出来ない。
当方このグリスガン、実際に使ったことはないものの「メンテナンスしたった感」を味わうにはさぞかし持ってこいのシロモノだと前々から感じていた。

ほ、欲すぃ...

グリスを物色していたはずなのに、いつの間にかグリスガンを購入すべく物色をしている自分にふと気付く。。。
この次から次へと欲しいものが湧き出てくる不思議な現象は、ロードバイクあるあるの1つであろう。 

FINISH LINE(フィニッシュライン) グリスガン TOS03800

FINISH LINE(フィニッシュライン) グリスガン TOS03800

  
  • ¥2,419

フィニッシュラインからも専用のグリスガンが商品化されているが、しがないお小遣い制サラリーマンである当方にとっては、躊躇なくポチることが少々困難な価格設定だ。
このままフィニッシュラインのグリスガンを選定してしまっては、今月のお小遣いがフィニッシュしてしまう...
と、より安価なグリスガンを物色していると、、、ありますがな、ありますがな👇👇👇

  •  ¥726

庶民ローディーの味方「AZ」、、、ぱねぇコスパで他を圧倒する日本のケミカルメーカーである。
正直初見で「安っ...大丈夫か...?」と感じたこの商品、その名も「1ウェイ チッコイグリースガン」。
いささかふざけたネーミングであるが、AZ社は当方が信頼を寄せているメーカーのひとつであり、既に同社のいくつかの製品を使用・体験し、そのパフォーマンスについては疑う余地がないことを知っている。

案の定このグリスガン、「コスパ最高!」とネットの評判も上々、、、グリスプッシュ後に惰性で少し漏れ出てくるという情報だけは気になったが、別途フタを調達することで対策出来そうである。
もうこのコスパかつ高評価ゆえ、ポチらない手はないとマウスに手が伸びかけたが、今月はもう既に他のロードバイクグッズをいくつかポチっている...
我が家のAmazonプライム会員登録は妻名義で行なっているため、ポチった情報は漏れなく妻に通知がいく...
ここ最近の散財状況からすると、準禁治産者宣告もされ兼ねないため、一旦思い留まることにした。

そんな折、ふと立ち寄った近所のホームセンターでAZ製品コーナーを発見、、、そこで視界に飛び込んできた同グリスガンをテッポウウオのごとく買い物カゴへ。 (グリスガンだけに...) 
ハブ用として購入予定のグリスは、フィニッシュラインのセラミックグリスにほぼ決めていたのだが、数種類のAZグリスが蛇腹容器入りで陳列されているのを見て、急激にグリスも欲しくなる。
大小いくつかのサイズがあり、どれもお財布に優しい価格設定、また何より店頭購入ということで妻に知られることなく入手が可能、、、と、購入予定品の乗換えをするのには充分過ぎる条件が揃っていた。

その場でスマホを取り出し、ロードバイクに適したAZグリスの種類について調べたところ、当方が求める用途においてはリチウムグリースとウレアグリースなるものが特にマッチングするようだ。
ウレアグリースはリチウムグリースより耐熱性や耐水性に優れているようで、詳しいことはよくわからないが、言うなればハイスペック品なのである。
価格は若干高くなるが、当方「ハイスペック」という響きにめっぽう弱いため、迷わずウレアグリース(蛇腹容器入り80g)をチョイス。

AZ(エーゼット) 袋入り ウレア グリース 80g C788 [HTRC3]

AZ(エーゼット) 袋入り ウレア グリース 80g C788 [HTRC3]

 
  •  ¥269

 

AZ(エーゼット) ウレア グリース ジャバラ 20g DS782 [HTRC3]
 
  •  ¥297

本当は作業時のハンドリングし易さの観点から、一番小さいサイズの20gが欲しかったのだが、残念ながら売り切れていた。
まぁ、20gだとすぐに使いきってしまうような気がするし、また買い足す手間を考えると、結果的には残量を気にせずガンガン使える  (グリスガンだけに...)  80gでよかったのかも知れないと自己暗示を掛ける。
ちなみに執筆時のAmazonでの売価は、80gより20gの方が高い価格設定になっている。

しかしまぁ、グリスガンとグリス(80gでしかも高性能!)合わせて1000円チョイ、、、なんというコストパフォーマンスであろう...
と、満足気にホームセンターを後にした当方、、、ロードバイクを趣味にしてから、凶悪な値段のグッズがやたら多いため、やや金銭感覚がブッ壊れ気味ではあるが、そのワイルドな価格設定がまかり通る業界の中にあって、オアシス的存在の「AZ」。
本メーカーに敬意を表し、水木一郎ばりにこう叫びたい衝動に駆られた。
「エーーゼェーーーッット!!」と...

 

作業対象となるフロントハブ

作業対象となるホイールは「シマノ WH-RS010」、ロードバイク用のシマノ最安ホイールで、多くのつるし(完成車)に付属され、前後ペア重量1890gのいわゆる「鉄下駄」と揶揄されるホイールのひとつである。
多くのローディーが遅かれ早かれ、よりハイスペックなホイールに乗り換えていくという通過儀礼が慣習化している中、完成車購入当初は苦楽を共にし、切っても切れない相棒のような存在だったにもかかわらず、新しいホイールに乗り換えられた途端に見向きもされなくなる悲劇のホイールである。
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当方は他のホイールを履いて走ったことがないので乗り味等の比較は出来ないが、このWH-RS010、そんなに悪いホイールではないのでは?と感じている。
その重さゆえなのかは分からないが下り坂や平地などでは、クランクを回す足を止め惰性で進んでいても、高級ホイールとおぼしきホイールを履き懸命にクランクを回す前を走るローディーに追いついてしまい、ブレーキングを余儀なくされるというシーンが頻繁にある。
その度に「農民出のお前が貴族連中に全く引けを取らないなんて、、、くっ、お前ってヤツは...」(何の話だ...)と、なんとも愛おしい気持ちになる。
そのうち多分に漏れず当方もホイールを買い換えることになると思うが、その日が来るまでは目一杯愛情を持ってメンテナンスしてやろうと思う。。。

涙腺を刺激するようなイイ話ついでに少し横道に逸れるが、シマノのディーラーマニュアルを見ていて気付いたことが、、、完全に勘違いしていたのだが、WH-RS010ハブと105ハブは違うということ。
まず105のハブは「HB-5800」という型式である。
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当方はオール105(5800系)コンポの完成車を購入したため、てっきりこのホイールについているハブも105ハブであると思い込んでいたのだが、WH-RS010についているハブは「HB-5800」ではなく「WH-RS010のハブ」であるということだ。
この2つのハブは分解方法や使用工具が多少異なるので注意が必要である。

 

準備品

① 13mmハブスパナ (厚みが薄いスパナ)
② 17mmスパナ (モンキーレンチ、ハブスパナでも可)
③ グリス (ウレアグリース)
④ パーツクリーナー
⑤ ウエス
⑥ ピンセット

 必須ではないが「メンテナンスしたった感」が増幅するもの

③ グリスガン
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BIKE HAND ハブスパナセット 13/14/15/16/17/18mm YC-257ABC

BIKE HAND ハブスパナセット 13/14/15/16/17/18mm YC-257ABC

 
  • ¥907

 

SUN UP 両口スパナ 6丁組

SUN UP 両口スパナ 6丁組

 
  • ¥842

 

ロブテックス(エビ) ハイブリッドモンキレンチ 200mm UM30

ロブテックス(エビ) ハイブリッドモンキレンチ 200mm UM30

 
  •  ¥1,741

 

  • ¥1,227

 

日本製紙クレシア キムワイプ S-200 箱入り 120×215mm 200枚 6個入

日本製紙クレシア キムワイプ S-200 箱入り 120×215mm 200枚 6個入

 
  • ¥1,380

 

フロントハブのグリスアップ手順

f:id:manayuzu34:20180327205026j:plainf:id:manayuzu34:20180327205053j:plain👆【クイックレリーズ取外し】

 

 

f:id:manayuzu34:20180327205820j:plain👆【ロックナット締め合せ解除】
※ 以降、ロードバイクに取り付けた状態のホイール右側面を「表側」、左側面を「裏側」と呼称する。

13mmハブスパナを固定した状態で、17mmスパナを写真矢印方向に回して、表側のロックナットの締め合せを解除する。(フロントハブの構造は左右対称なので、裏側のロックナットを解除するという手順にしても構わない)

 

 

f:id:manayuzu34:20180327205927j:plain👆【ロックナット取外し】

 

 

f:id:manayuzu34:20180327210018j:plain👆【軸間座(スペーサー)取外し】

 


f:id:manayuzu34:20180327210059j:plain👆【玉押し取外し】
手で回して取れるが、表側の玉押しを回すより、裏側からハブ軸を回した方がやりやすい。

※ この玉押しはコーンとも呼ばれ、カップ状のワンに内包されたベアリングボールを玉押し(コーン)で押さえて回転を調整する機構を「カップアンドコーン」という。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327210337j:plain👆【ハブ軸取外し】
裏側からハブ軸を抜く。(裏側の玉押し、ロックナットは取外す必要はない)

数週間前にデュラグリスでグリスアップしたため、さすがにまだグリスコンディションはよく、変色・劣化等はしていない。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327210418j:plain👆【ベアリングボール取外し】
ピンセット等を使用し、表裏(ホイールを立てた時の左右)のベアリングボールをそれぞれ取外す。(WH-RS010フロントハブのボールは左右それぞれ11個ずつ)

ちなみに左右のベアリングボールは磨耗状態が異なるため、厳密には混在させない方がよいらしく、こだわる方はきちんと分類しながら取外しているようである。
当方においてはハブ軸を引き抜く際、ポロポロとボールがこぼれ落ちてしまい、かなり早い段階で左右の区別が付かなくなってしまったため「混在上等!」と、特にこだわらない方針に変更した。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327210530j:plainf:id:manayuzu34:20180327210542j:plain👆【洗浄】
エス・パーツクリーナーを使用し、各部位を洗浄。(ちなみにパーツクリーナーもAZ製)

ベアリングボールは茶漉しがあると洗浄しやすい。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327210643j:plain👆玉押しの虫食い症状が見られる、、、これがあるとベアリングのザラツキ・ゴロツキにつながり、ハブ回転抵抗の増加要因となる。

見なかったことにする...

 

 

f:id:manayuzu34:20180327210734j:plainf:id:manayuzu34:20180327210806j:plainf:id:manayuzu34:20180327210845j:plainf:id:manayuzu34:20180327210902j:plain👆【グリスアップ・ボールセット(表側)】
(グリスガンを使用し) 表側のカップにグリスを適量注入し、ベアリングボールをセット後、ボールをコーティングするように再度グリスを注入する。
その後、グリス塗布済みの玉押しを被せる。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327211012j:plainf:id:manayuzu34:20180327211021j:plain👆グリスガン購入後の初オペレーションである、、、プッシュの加減にコツが必要であり、はじめのうちは意図しない回虫を量産してしまうが、慣れるとピンポイント注入が可能で作業するのが非常にに楽しい。
また意外と盲点だったのが、ガン先がヘラ代わりになることで、グリスをならしたりするのに便利である。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327211121j:plainf:id:manayuzu34:20180327211205j:plainf:id:manayuzu34:20180327211210j:plain👆【グリスアップ・ボールセット(裏側)】
ホイールをひっくり返して裏側のカップも同様にグリスアップとボールセットを行う。

※ グリスの注入量については諸説あるが、多過ぎると潤滑目的で入れたグリスが逆に抵抗成分になってしまったり、ゴミの混入を誘発し易くなるということもあり、注入空間の半分程度が好ましいというネットの情報はそれなりに納得出来るものであるが、当方はいつまでもピュアな少年の心を持ち続けているような性格上、グリスはもりもり溢れるほど塗ってしまうタイプの人間である。
ちなみに某有名うどんチェーン店では天カスとねぎを山盛り入れ、某有名牛丼チェーン店では紅しょうがと七味を山盛り入れる。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327211457j:plainf:id:manayuzu34:20180327211504j:plain👆【ハブ軸取付け】
グリス塗布したハブ軸を挿入し、手でねじ込む。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327211554j:plainf:id:manayuzu34:20180327211604j:plainf:id:manayuzu34:20180327211610j:plain👆【軸間座・ロックナット取付け】
ホイールをひっくり返し、軸間座(スペーサー)を取付け、ロックナットを手で軽くネジ込んだら、次の要領で玉当たり調整を行う。

⚠️ ロックナットはギザギザが外側になるように取付けること。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327211724j:plainf:id:manayuzu34:20180327211743j:plain👆【ハブの玉当たり調整】
表側の玉押しを手で可能なところまでネジ込んだら90°程度戻し、13mmハブスパナで玉押しを固定した状態で、17mmスパナを写真矢印方向に回してロックナットの締め付けを行う。

[締め付けトルク : 10-15N・m]

※ ハブの玉当たり調整とは、ハブのベアリング部のカップ・ボール・玉押し間の隙間調整のことであり、玉押しとロックナットの締め合せによってこの隙間を最適化することである。

 

 

f:id:manayuzu34:20180327212857j:plainf:id:manayuzu34:20180327212904j:plain👆【玉当たり調整確認】
ホイールを立てた状態で、ハブ軸を上下に揺らしてもガタつきがなく、かつハブ軸を回転させてもゴリゴリ感がないことを確認する。
ガタつきやゴリゴリ感がある場合は、玉押しとロックナットの締め合せを解除し、再度調整し直す。(当方は納得がいくまで、最低でも5回はやり直す...)

 

 

f:id:manayuzu34:20180327212953j:plainf:id:manayuzu34:20180327212958j:plain👆【クイックレリーズ取付け】
クイックレリーズを取付けて作業完了。

⚠️ タケノコバネの取付け向きは細い方が内側になることに注意。

 

散財記録

最後に、今回の記事に載せたロードバイク関連グッズのうち、当方が実際に散財した費用を計算してみる。(実際はネット購入・店頭購入したものが混在するが、執筆時のAmazon価格を購入価格として計算している)

※ 当ブログは利便性の観点からAmazonへのリンクを多用した構成になっているが、決してAmazonのまわし者というわけではない、またアフィリエイト報酬を受け取るような設定はしていないため (設定の仕方が分からないだけともいう...)、安心してリンク先でポチって頂いて構わない。

 

 

散財合計額 : ¥8,283

まだ全然大したことないではないか。

 

次回は、リアハブのグリスアップを取り上げる。